2・14チョコっと貢献 「フェアトレード」選んで 適正価格で途上国支え

森永製菓のフェアトレード商品。1個につき1円をACEなどに寄付する 拡大

森永製菓のフェアトレード商品。1個につき1円をACEなどに寄付する

ガーナの子どもたちの過酷な労働環境を紹介する白木朋子さん

 14日のバレンタインデーを前に、買うと社会貢献にもなるチョコレートを選ぶ人が増えている。その一つが、途上国の製品を適正価格で買い支える「フェアトレード(公平な貿易)」のチョコ。東京のNPO法人「ACE(エース)」などが1月、福岡市内で啓発イベントを開いた。

 「日本はチョコの原料カカオの8割をガーナから輸入している。生産現場では約100万人の子どもが過酷な労働を強いられているといわれています」。同法人事務局長の白木朋子さん(40)がスクリーンに写真を映し出した。教育を受ける機会もなく、貧困から抜け出せない子どもたち。白木さんは「コストに見合った価格でチョコを買うことが、生産者や労働者の自立につながる」と訴えた。

 同法人はインターネットなどで販売するフェアトレード商品「てんとう虫チョコ」(1セット1620円から)の売り上げなどを活動資金に、ガーナの働く子どもたちを就学させたり、貧しい農家に技術指導したりしている。カカオを使う企業への啓発にも力を入れており、賛同した森永製菓(東京)が先月、フェアトレード商品「森永チョコレート」を発売した。イベントには同社の野沢隆宏さん(46)も参加し、取り組みを紹介した。

 一般的な板チョコ(50グラム)が100円程度なのに対し、新商品(33グラム)は160円程度と高め。小規模農家が生産するカカオは、一定の質と量を確保するのが難しいため、大手メーカーがフェアトレードチョコを通年販売するのは初めてという。野沢さんは「せっかく作っても売れなければ店頭に置いてもらえない。消費者の支えが重要です」と理解を求めた。

 フェアトレード商品の他にも、売り上げの一部を慈善活動に寄付する「チャリティーチョコ」は数多くある。東日本大震災の復興支援を続ける「日本ハビタット協会」、小児がん患者を支える「ゴールドリボン・ネットワーク」、「難民を助ける会(AARJapan)」などのNPO法人がインターネット販売し、売り切れるケースも出ている。 


=2015/02/10付 西日本新聞朝刊=

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