花粉症 治療法は 舌下免疫療法 効果1~2年後 個人差も

 花粉症シーズンが本格化し、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどに苦しむ人が急増している。毎年のように現れる不快な症状にどう対処すればよいのか。済生会福岡総合病院(福岡市)耳鼻咽喉科・頭頚部外科部長の村上大輔さん(39)=写真=に、治療の選択肢を聞いた。

 -花粉症とは。

 「スギ花粉などに対するアレルギー反応。過剰な免疫反応が起こり、原因物質(アレルゲン)を体の外に出そうとして症状が出る。外出時はマスクや眼鏡で花粉を吸い込むのを防ぎ、家に持ち込まないようにすることが大事。各県医師会のウェブサイトなどが発表する花粉の飛散状況も参考にしてほしい」

 -どんな治療法があるの。

 「大きく二つに分かれる。薬で症状を改善する薬物療法と、アレルゲンを時間をかけて投与し、体質を変える免疫療法だ。それぞれメリットとデメリットがあり、効果や副作用は患者によって異なる。医療機関で合う治療法を相談してほしい」

 -薬物療法の種類は。

 「鼻の症状は主に(1)抗ヒスタミン薬、(2)抗ロイコトリエン薬を服用するか、(3)鼻噴霧用ステロイド薬を使う。鼻水、くしゃみには(1)。即効性が高く、最近は眠気や口の渇きなどの副作用が少ないものが主流になっている。鼻づまりは(2)や(3)。(2)は即効性がやや劣り、花粉症シーズンの約1週間前から飲む必要がある。(3)はステロイドの副作用を心配する人もいるが、新タイプは体外に排出されやすく安全性が高い。市販の鼻噴霧用
(点鼻薬)は使い続けると悪化することもあり、注意が必要だ」

 -免疫療法は。

 「スギ花粉対策としては従来の皮下免疫療法に加えて、昨年10月から新た
に、薬液を口内で吸収させる舌下免疫療法が始まった。皮下は週1回から月1回の注射で、7~8カ月ほどで効果が期待できる。舌下は1日1回の服用で、効き始めるのに1~2年かかる。免疫療法は患者の7割程度に有効とされ、根治する例もある。一方でアナフィラキシー(重篤な副作用)を起こす場合や、効かないこともある。効果を持続させるには、さらに何年も治療が必要な点もデメリットだろう。免疫療法を実施していない医療機関もあるので事前に確認してください」


=2015/03/03付 西日本新聞朝刊=

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