紅友110人「あなたに会えた」 本社「紅皿」の集い 年間賞3人表彰

スクラップ<br /> 拡大

スクラップ<br />

話に花咲く<br /> 「あなたが!」<br /> 受賞に喜び<br />

 西日本新聞の女性専用投稿欄「紅皿」の集いが6日、福岡市・天神で開かれた。投稿者や愛読者など約110人が参加。「500字」に込められた人生の機微や喜怒哀楽を語り合い、交流を深めた。

 集いは昨年3月、紅皿60周年を記念した「還暦の集い」に続いて開催。福岡、佐賀、熊本、大分各県の「紅友(べにとも)」たちが持参した思い出の投稿を見せ合いながら歓談した。

 60周年を記念して昨年、新設された「紅皿年間賞」に選ばれた3人の表彰式もあった。「駐車場で」を書いた大島恵子さん(57)=福岡県うきは市=は初投稿での受賞に「誰かに伝えたい一心で書きました」と緊張の表情。

 「記憶の向こうに」の福本須美子さん(70)=同筑紫野市=は元国語教師で小説を自費出版するほどの文筆家。「心が動いたとき、書かずにはいられない」と喜んだ。「じゅうでん」で7歳の娘とのやりとりをつづった井上智佳子さん(38)=福岡市南区=は「うれしいこと、悲しいことを忘れないよう、自分のために書いた文章が評価されて不思議な気持ち」と笑顔を見せた。

 続いて、素顔を見たい投稿者をリクエストする「あの人に会いたい」のコーナーへ。

 小学2年生のときに亡くなった父の誕生日を調べた、という投稿が昨年末に掲載された水摩ナオミさん(66)=福岡県飯塚市=は、反響の手紙を寄せた匿名の読者に会いたいと呼び掛けた。手紙は、2歳で亡くした両親の誕生日を調べたという内容で、水摩さんの体験と重なった。水摩さんは「手紙を読んで涙が出て、励まされた。できれば交流したい」と涙を浮かべた。

 100万人に1人という、治療法が確立されていない病気に負けず、投稿を続ける浦野里美さん(50)=同新宮町=は、母八千代さん(71)と参加。里美さんがしたためた原稿を八千代さんがポストに出しに行く。「お母さんを大好きな孫3人のためにも、1日でも長く生きて」と語り掛ける八千代さんに、里美さんがうなずく。そんな2人を全員が拍手で激励した。

 涙と笑顔とともに大きく広がった「紅友」の輪。これからも日々の暮らしを鮮やかに切り取り、共感の輪を広げていきそうだ。


=2015/03/14付 西日本新聞朝刊=

PR

PR

注目のテーマ