【累犯を断つ】(5)福祉の助けに橋渡し

 病院に勤めていた社会福祉士の麻田舞子(32)=仮名=が、男ばかり1600人が服役する福岡刑務所の非常勤職員になったのは6月のこと。受刑者が社会復帰するにあたって、福祉の支援が必要かどうかを専門職の立場で見極め、橋渡しをする仕事だ。

 「刑務所だと、障害は意外と分かりにくいんですよね。すべて刑務官の指示に従って行動していますから」。職場が変わって驚いたことを尋ねると、こんな答えが返ってきた。

 面接室で麻田は、机を挟んだ1メートルの距離で受刑者と向き合う。

 「出所後、どうしたいか教えてください」。敬語で切り出しても、高齢者や知的障害者はきょとんとしている。「これから話を聞くよ。分かる? いい?」。同席した刑務官が幼子に接するように語り掛けると、ようやく伝わった。

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