「多様な性」啓発DVD 法務省制作

 法務省が、同性愛やトランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)などセクシュアルマイノリティー(性的少数者、LGBT)をテーマにした人権啓発DVDを初めて作成した。各地の法務局や自治体などで貸し出すほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「法務省チャンネル」でも視聴できる。

 題名は「あなたがあなたらしく生きるために 性的マイノリティーと人権」。元NHKアナウンサーの草野満代さんをナビゲーターに、性的少数者の人権問題に詳しい宝塚大看護学部の日高庸晴教授が解説している。

 性的少数者の説明では、性的指向や性自認が揺れ動いたり、定まらなかったりする人を表す「Q(クエスチョニング)」という言葉も盛り込んだ。実例を基に、制服やトイレなど学校生活で悩むトランスジェンダーの中学生や、ゲイであることを隠して働く会社員を主人公にしたドラマもあり、幅広い世代で活用できるようになっている。

 同省では、性的少数者の人権問題について取り組む中、啓発ビデオの要望が寄せられていた。同省人権擁護局人権啓発課は「職場や学校での研修などに役立ててほしい」としている。

■性的少数者支援団体 NPO法人化を祝う 福岡市

 福岡市を拠点に、性的少数者(セクシュアルマイノリティー、LGBT)に関する情報発信や啓発活動に取り組むNPO法人「Rainbow Soup」(レインボースープ)の設立記念式典が4月26日、同市内で開かれた。九州各地から当事者や支援者約70人が参加し、祝った。

 同団体は2012年に発足し、今年3月にNPO法人へ移行した。講演会やイベント、当事者調査、企業研修などを行い、本紙生活面にコラム「虹色のあした」の連載もしていた。

 この日は、在福岡米国領事館のダニエル・キャラハン領事も参加。「米国でのLGBT人権運動の歴史を見ると、草の根レベルから始まった。私たちも支援したい」とあいさつした。理事長の小嵒(こいわ)ローマさんは「私たちは変化のまっただ中にいる。手を取り合い、自分らしく生きていける社会をつくっていきたい」と話した=写真。

 今後は企業や事業所向けの教育研修に力を入れ、研修を終えた企業は認定証を発行し、ホームページなどで紹介するという。


=2015/05/05付 西日本新聞朝刊=

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