比呂美の万事OK 「相談者の味方」の心で 伊藤比呂美さん 連載15年 読者と交流

参加者のテーブルを渡り歩いて話し込む伊藤比呂美さん 拡大

参加者のテーブルを渡り歩いて話し込む伊藤比呂美さん

ワールドカフェ方式の会場。参加者同士が4人一組で悩みを語り合った

 詩人の伊藤比呂美さん(57)が本紙で人生相談「比呂美の万事OK」の連載を始めて、4月で15周年を迎えた。これを記念して、伊藤さんと読者が語り合う「ニュースカフェ」(西日本新聞社主催)が今月10日、福岡市であった。会場には約100人が詰めかけ、伊藤さんは参加者の輪に加わり、直接相談に応じる場面も。長年の愛読者に囲まれ「これからも『あなたの味方よ』の姿勢でいたい」と16年目の決意を新たにしていた。

 連載は1998年4月にスタート。以来、週に1回、読者の悩みに「母親ほどの責任はないけれど、友か姉か叔母の立場で対面している気持ち」で答え続けてきた。身内感覚の包み込むような回答が共感を呼び、寄せられる相談は絶えない。

 ニュースカフェは2011年から続く本紙の企画。この日は少人数に分かれてテーブルを囲み、席替えを繰り返すワールドカフェ方式で開かれた。

 前半は「ライブ万事OK」で、不倫や憎い義母の介護など、参加者から事前に提出された相談に伊藤さんが次々に即答。「不妊治療を卒業して目標がなくなった」という女性には「子どもがいても、いずれは親元を離れて自分と向き合うことになる。そのチャンスが人より早く来たんだと前向きに捉えて」とアドバイスした。

 続いて4人一組で参加者同士が悩みを語り合った。初対面の相手にじっくり話を聞いてもらい、励まされて涙を浮かべる姿も。伊藤さんも七つのテーブルを渡り歩き、読者と膝を交えた。

 終了後も、伊藤さんに話を聞いてもらおうという参加者の列ができていた。伊藤さんは「人生にいっぱいいっぱいになり、力を振り絞って私に相談されている人もいる。そのことを絶対に忘れず向き合っていきたい」と話していた。


=2013/05/14付 西日本新聞朝刊=

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