九州新幹線、6日ぶり運転再開 新水俣―鹿児島中央間で

 熊本地震の影響により、全区間で運転を見合わせていた九州新幹線が20日、新水俣(熊本県水俣市)―鹿児島中央(鹿児島市)で6日ぶりに運転を再開した。開通したのは営業区間(288・9キロ)の約3分の1。全線再開のめどは立たないが、19日には熊本空港で運航が再開し、交通網再建の兆しが見え始めた。物流も道路網が寸断された影響で混乱が続いているが、各社は復旧に向け対応を急いでいる。

 熊本県南阿蘇村では夜を徹した捜索活動を展開。20日までに48人の死者が確認されている。

 午前6時半ごろ、新水俣行きの始発が鹿児島中央駅のホームに到着すると、通勤客や通学の高校生らが慌ただしく乗り込んだ。職場がある出水(鹿児島県出水市)まで乗車した鹿児島市の高校教員堀之口哲朗さん(52)は「ここ数日は車で通勤し疲れが出ていたので、再開してよかった」と安心した様子。鹿児島市の小学校講師折田美幸さん(48)は新水俣まで乗車。「いつ再開するか心配だったのでほっとしている。地震で不安を感じている子どもたちに気を配りたい」と学校に向かった。

 九州新幹線は博多(福岡市)と鹿児島中央を結び、再開区間では上下各16本が8両編成で運行。全列車が各駅に止まる。

 地震によって熊本駅南側の線路で脱線した車両の撤去作業が続いているほか、熊本県内の高架橋などで約150カ所の損傷が見つかった。脱線した編成は20日午前に先頭車両が切り離され、移動の準備に進んだ。

 JRの在来線は、18日までに鹿児島線博多―熊本で運転を再開したが、熊本―八代などは復旧の見込みが立っていない。高速道路も九州自動車道植木―八代、大分自動車道の湯布院―別府などが通行止めのままとなっている。

 物流分野では、ヤマト運輸は19日夕方から熊本県向けの宅配便の受け付けを再開。ただ被害の大きい阿蘇市など一部地域は自宅や会社事務所への配達は見合わせ、避難所やヤマト運輸の営業所での受け渡しをしている。日本通運や佐川急便も集荷や配達が可能なエリアを広げている。

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