熊本、大雨で捜索一時中断 二次災害を厳重警戒、地震1週間

 相次ぐ地震で甚大な被害が出た熊本県南阿蘇村では21日、前線を伴った低気圧の影響で大雨となり、自衛隊などが土砂崩れへの警戒から、安否不明者の捜索を一時中断した。地震発生から1週間。気象庁は熊本、大分両県の広い範囲に大雨警報を、一部地域に暴風警報を出した。被災者の間では長引く避難生活の疲労に加え、二次災害への不安が高まった。

 気象庁によると、熊本、大分両県では局地的に1時間で40~70ミリの非常に激しい雨が降る見込み。南阿蘇村は新たに492世帯、1145人に避難指示を出した。地震による避難指示と合わせ、対象は計約2千世帯。

 南阿蘇村は、一部の避難所を閉鎖。熊本市も避難所の小学校が損壊する恐れがあるとして、被災者約千人を移送すると明らかにした。

 地震による死者は、21日までに熊本県で計48人。南阿蘇村では2人が依然安否不明のままとなっている。県は20日に震災関連死とみられる人は11人としていたが、10人になったと正式に発表した。避難者数は熊本9万9868人、大分952人(いずれも21日午前9時現在)。

 損壊した建物は熊本県で1万178棟となった。福岡、長崎、大分、宮崎を含む九州5県の合計は1万553棟。一部地域では断水と都市ガスの供給停止も続いている。停電は20日に全域で解消された。

 自衛隊によると、捜索は南阿蘇村の河陽地区で、19日から24時間態勢で実施していたが、21日午前4時10分ごろ、雨で中断となった。同地区では、男性1人の安否が分かっていない。

 阿蘇大橋付近でも男子大学生と連絡が取れなくなっている。土砂が大量の水を含んで危険なため、これまで無人の重機で土砂を取り除く作業をしたが、実質的な捜索はできていない。

 気象庁によると、14日夜の震度7から21日正午までに観測した震度1以上の地震は、761回に上った。

 熊本県の蒲島郁夫知事は21日記者会見し、住宅再建など被災者の住まい確保に向けた取り組みを強化する意向を示した。

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