建物損壊、8万2千棟超 熊本地震1カ月

 熊本地震は14日で発生から1カ月。熊本、大分両県で8万2千棟超の建物が損壊し、避難者数はなお1万人を超える。熊本県内で避難生活を送る100人を対象に共同通信が実施したアンケートで、8割近くが「自宅が壊れて帰れない」と回答した。「避難所ではゆっくり眠れない」と答えた人は5割近くに上った。長引く避難生活にストレスを抱える人も多く、自宅の再建や新たな住まいの確保が最大の課題となっている。

 地震による死者は49人で1人と連絡が取れない。避難生活で体調を崩すなどした震災関連死の疑いは19人に上った。震度1以上の地震は4月14日夜以降、1400回以上起きている。

 アンケートは5月10~12日、熊本市や益城町、南阿蘇村など6市町村の避難所にいる人や、避難所の駐車場に止めた自家用車やテントで寝泊まりしている人に聞き取って実施した。

 避難理由を複数回答で聞いたところ、自宅損壊の77人に次いで多かったのは「余震が怖い」で33人だった。自宅が被災せずライフラインも復旧したのに、余震が怖くて避難所にとどまっているという人も9人いた。

 建物被害の調査が終わらないのを理由に挙げた人は16人おり、自治体職員の不足などが原因で調査が遅れている現状が浮かび上がった。

 避難所生活でつらいこと(複数回答)は「ゆっくり眠れない」(48人)のほか、「プライバシーがない」(32人)、「洗濯ができない」(29人)も目立った。

 自宅を再建する際の場所については、54人が「職場や学校に近い」「住み慣れた土地だから」との理由で同じ場所に住みたいと答えた。一方で、30人が違う場所を希望した。「震災を思い出したくない」「また揺れるかもしれない」などが理由で、地震が被災者に与えた影響の大きさを示した。自宅再建の妨げになっているものは「資金がない」の22人が最多だった。

PR

気象 アクセスランキング

PR

注目のテーマ