老化物質、虫歯進行にブレーキ 大阪大チーム発表
歯に蓄積した老化関連物質「AGE」の働きで、年を取ると虫歯の進行が遅くなる―。
こんな研究結果を大阪大の三浦治郎助教(総合歯科学)らのチームが明らかにし、歯学専門誌電子版に15日発表した。虫歯への耐性を強めているとみられ、チームは「加齢と虫歯の関係性の解明や、AGEを利用する治療法開発につながる可能性がある」としている。
チームによると、AGEはタンパク質の糖化により作られる物質で、多くの種類がある。加齢に伴って体内に蓄積され、老化に関与するほか、糖尿病や腎不全などを悪化させる物質として研究が進んでいる。