黒人を洗濯→色白アジア人に 洗剤CMで中国大あわて 製造会社 欧米の批判浴び中止

 【北京・相本康一】中国の洗剤会社が、自社洗剤で洗うと黒人がアジア人に変身するというテレビCMを放送したところ、欧米メディアの非難を浴び、「差別の意図はなかった」と謝罪に追い込まれた。中国政府も「一企業の不適切な行為だ」と釈明する騒動になっている。

 問題のCMは3月から放送された。中国人女性が、顔も衣服も汚れた黒人男性の口に洗剤を入れ、洗濯機の中に押し込んで洗うと、色の白いアジア人男性が登場する-という筋立てだ。

 中国国内では話題になっていなかったが、インターネットで紹介されてから欧米メディアが問題視。動画サイトに投稿されたCMの視聴回数は約700万回に達したという。批判を受けて同社は放送を中止。中国外務省の報道官は「中国はあらゆる人種差別の解消に力を入れている。これ以上大げさにしないでほしい」と沈静化を図った。

 共産党機関紙、人民日報系の環球時報は社説でCMを批判し「人種差別の問題に関し、中国人に繊細さが欠けているのは事実だ」と認め、「大国」にふさわしい自覚を持つよう促した。一方で、中国には欧米のような人種差別の歴史がないとして「欧米メディアは大げさだ」と反論した。

この記事は2016年06月10日付で、内容は当時のものです。

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