消えた菜の花じゅうたん 原因不明 市民「寂しい」 福岡県直方市の河川敷

 菜の花の減少が顕著なのは、直方市知古の筑豊電気鉄道鉄橋下流の左岸(西側)。2004年3月下旬に市内在住のカメラマン前田和美さん(63)が撮影した河川敷は菜の花で埋め尽くされていた。「当時は黄色のじゅうたんと表現できるほどだった」と前田さんは振り返る。

 ところが、近年は鉄橋から下流の菜の花大橋、さらに直方市植木辺りまでの河川敷で菜の花が減少。前田さんが撮影した河川敷は今年の同時期、まばらにしか花が咲いていなかった。

 河川敷を管理する国土交通省遠賀川河川事務所などによると、この鉄橋から下流一帯は県飯塚農林事務所(飯塚市)を通じて占用申請が出され、畜産農家の組合が牧草の採草地として使用。毎年10、11月に牧草の種をまき、翌年の5、6月に刈り取っている。

 ただ、農林事務所や直方市によると、花が減少する前から牧草の採草地として利用されており、近年の激減との因果関係は明確には分からないという。

 ある農家は「市が“花の都市”をアピールしていた時期があり、誰かが河川敷に菜の花の種をまいていたのでは」と推測。一方で「飼料にならない菜の花は、農家にとっては迷惑」と指摘した。

この記事は2016年03月29日付で、内容は当時のものです

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