所在不明児 虐待の影 福岡の男性 母に殴られ骨折、外出禁止2年… 「行政 見過ごさないで」

 居所が分からない子どもの虐待死が相次いで発覚したことを受け、厚生労働省は2014年から実態調査を続けている。だが、全ての子どもにたどり着けたわけではない。福岡県の福祉施設で暮らす30代男性は小学生の時、母親から2年間外出を許されず、激しい暴力を受けていた。行政から見過ごされた男性は「自分のようなことは繰り返してほしくない」と訴える。

 大分県で生まれ育った。幼いころに離婚した母はすぐに「やくざ」と再婚。弟が生まれた後に相手が逮捕されると新しい恋人を見つけ、たびたび家を空けるようになった。

 小学4年、幼い弟の世話で通学できなくなった。1日にパン1個。なくなると弟の粉ミルクでしのいだ。たまに帰る母から棒で何度も殴られ、骨折したこともある。痩せてあばら骨が浮き出た体はあざだらけに。「見栄えが悪いから外に出るな」と命じる母の言いつけを守り、部屋にこもって過ごしたという。

 2年後、恋人の元に行くという母に三重県へ連れていかれ、そこで警察に駆け込んだ。「これ以上、ご飯を食べられないのが嫌だった」。兄弟は児童養護施設に保護された。

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