アイドルグループ 「嵐」の散策コース誕生 福岡県

 ●福岡市西区今宿 名所、旧跡を“ゆかりの地”に メンバー名 句に織り込み

 福岡市西区の今宿地区にアイドルグループ「嵐」にちなんだ散策コースが誕生した。地域情報紙「今宿タイムズ」のボランティアスタッフ赤瀬清さん(66)が、メンバーの名前がついた地区内の「二宮神社」にファンが集まっていることに気付き、メンバー5人全員の“ゆかりの地”を考案した。「こじつけも少々あるけどね」と語る赤瀬さんと歩いて回った。

 出発地点はJR今宿駅。「今宿が好きだから、みんなに知ってもらうきっかけになればと考えたんだよ」。赤瀬さんは手作りのガイドブックを渡してくれた。

 A4判八つ折りの冊子風で、今宿地区内の7カ所の名所、旧跡を紹介。開けば地区の地図が現れる。7カ所のうち5カ所には五・七・五の句が添えてあり、嵐メンバーの大野智さん、桜井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、松本潤さんの名前が織り込まれている。

 早速、駅から500メートルほど東側に歩くと、元寇(げんこう)防塁の跡に到着。元の襲来に備えて鎌倉時代に築かれた。

 ガイドには「松もとの防塁・嵐で栄(は)える故郷(くに)」の句。実際に石積みが松の根元に埋まっている。「元の襲来時、石垣(防塁)と嵐(台風)で事なきを得たという史実に便乗しました」。赤瀬さんは得意顔だ。

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 今津湾を右手に防塁から約700メートル歩けば、二宮神社。ガイドには「二宮の茅(ち)の輪をくぐりコンサート」。毎年7月29日の夏越し祭では、魔よけの効果があるとされる茅の輪をくぐるという。輪をくぐってチケットが当たるようにという願いを込めたとか。

 「最近、キャリーバッグを持った20代の女性が来るようになってね」と宮総代代表の谷健〓(〓は左が「示」右が「是」)(たけし)さん(78)。会計の国友光行さん(67)は「さい銭が昨年より20%増えた」。2カ月前にはファンのためにおみくじを結ぶ棚を作ったそうだ。

 神社からさらに100メートルほど西側には「右櫻井道」と刻まれた高さ約70センチの石柱。桜井往還道標といい、桜井神社(糸島市)への道しるべだそうだ。句は「櫻井に祈願成就の道標」。

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 宿場町の面影が残る街並を南へ。筑肥線を越えると新しい住宅が目立つようになり、西九州自動車道の手前に古墳時代後期の前方後円墳、大塚古墳がある。「大塚の塚を覗(のぞ)けば出雲の社」。少々苦しくなってきたが、古墳上部のくびれた部分から南西方向に出雲大社福岡分院が見えることから着想したとか。

 縁結びの神様の分社とあって女性の参拝が多いという分院から南東へ向かうと、相原(あいばる)観音にたどり着いた。「相ばるの観音様もライト振り」。もはや「お見事」というほかない。

 駅に戻る途中、デビュー以来の大ファンという玄洋小教諭、安田麻衣さん(29)と出会った。今年同小に赴任し、“二宮君”と“桜井君”に会いに行ったという。「ファンとしてうれしい。御利益ありそうですもん」。興奮気味ながら、最後は先生らしい一言。「地域の歴史を学ぶきっかけとしてもいいですよね。子どもたちに教えたいです」

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 赤瀬さんらは9月22日にコース散策を企画している。午前10時、今宿駅集合。予約不要。玄洋公民館=092(806)9811。

この記事は2016年08月27日付で、内容は当時のものです。

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