壊れた噴水、鐘 長年放置 柳川あめんぼセンター・親水公園 構造複雑 修理費2000万円以上 市は対応に苦慮 福岡県

 福岡県柳川市一新町の市複合文化施設「柳川あめんぼセンター」の親水公園にある噴水装置と自動演奏の鐘が、壊れたまま長年放置されている。複雑なシステムを導入していることもあり、修理には噴水だけで2千万円かかることが判明。「つぶして駐車場を拡幅すればよい」との意見もあり、市は対応に苦慮している。

 センターは川下りコース沿いの堀端に1994年、22億円で建設された、図書館、水の資料館、親水公園からなる。噴水装置は高さ約3メートルまで上がる主噴水が一つ、補助噴水が三つあり、公園のシンボルだった。

 一方、鐘はオランダ語で「友達」を表す「フリンツの鐘」という名。自動制御で定時に北原白秋の童謡などが鳴っていた。

 市によると、噴水装置は少なくとも2003年の段階では壊れていたという。噴水から出た水を池に流した後、地下タンクにためて浄化し、再び噴出させる構造だが、配管が詰まり循環システムが機能しなくなったという。

 鐘が鳴らなくなった原因や時期は不明。付属品の時計のみ市民の苦情を受け修理した。近く修理費を見積もるという。

 開会中の市議会9月定例会でも取り上げられた。5日の一般質問で梅崎和弘市議は「噴水が使えない以上、公園をつぶして駐車場にした方が利用者のため」と主張。金子健次市長は「修理金額にびっくりしたが、親水公園は市民の貴重な触れ合いの場」と、駐車場にすることは否定した。

 修理費がかさんだ背景には高額で複雑なシステムを導入したことがあるとみられる。取材に対し、金子市長は「よりコストが安い再生法を検討し、水郷の交流拠点として維持していきたい」と述べた。

この記事は2016年09月07日付で、内容は当時のものです。

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