鹿児島知事選 候補者の横顔 三反園 訓氏(58) 伊藤祐一郎氏(68) 鹿児島県

 7月10日投開票の鹿児島県知事選は、新人で元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)と4選を目指す現職の伊藤祐一郎氏(68)の無所属2人が論戦を展開している。2人はどんな人物なのか。候補者の横顔を紹介する。(上から届け出順)

 ●元首相の言葉を糧に 三反園 訓氏(58) 無新

 政界へは何度も誘われたが「人脈、経験、ともにまだ政治家の器ではない」と断ってきた。「出たい人より出したい人を故郷のリーダーにしたい。それが君だよ」。昨年、東京の鹿児島県出身者に背中を押され、「機は熟した」と立候補を決意した。

 民放の政治記者を約30年。朝6時前から深夜2時まで取材に駆け回り、16人の首相と接した。印象に残るのは中曽根康弘氏。決断力がずばぬけていた。「人生で大切なのは他人を納得させる『すごみ』だ。それは実績を積むことでしか培われない」。かけられた言葉を生きる糧にしている。

 中学、高校と野球部の主将を務め、全てのポジションを経験した。社会に出てからの趣味は読書。今は学生時代に手にした本を読み直している。司馬遼太郎、太宰治、三島由紀夫、カフカ…。純粋さだけが取りえだった当時とは違う読後感を楽しんでいる。

 座右の銘は「信なくば立たず」。性格は「討論したがること。記者の職業病ですかね」と笑う。

 ●笑顔で郷里教訓実践 伊藤祐一郎氏(68) 無現

 クールで早口からイメージチェンジか。出陣式で「スマイリング(笑顔の)祐一郎でいきます」と宣言。でも実は「地が出るだけ」と苦笑する。小学生のころは、いつもクラスで笑いをとろうと考えていた。出身の出水地方の方言で「けすいばっちょ(ひょうきん者)」だったという。

 郷里の教えが背骨を支える。「首はねらるゝとも、己(おのれ)が為すまじき事をせず」。武士の心構えを示した「出水兵児修養掟(いずみへこしゅうようおきて)」の首をはねられる覚悟でやれという意味。総務省で分権改革に挑んだ時がそうだった。

 思考も決断も早く、合理的な判断を下す。そんな県政運営で3期目は逆風が吹いた。中国上海との定期航空路線維持のための県職員派遣事業は論議を呼んだ。「判断は間違っていなかった」と胸を張る。川内原発再稼働の同意局面では、言葉の端々に出る「ありとあらゆる」事態に備え、2日間知事室に泊まり込んだ。「特に神経を使った仕事だった」と振り返る。

 焼酎が大好き。娘2人の孫の成長が楽しみだ。

この記事は2016年06月25日付で、内容は当時のものです。

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