双子コーデ 2倍仲良し 友達同士、女子高大生に流行中 ファッション店も一推し

 仲のいい友達と、まるで双子のように洋服やアクセサリーをそろえてコーディネートする「双子コーデ」が10~20代の女性を中心に流行している。民間の調査では、女子高大生の9割近くが経験しており、双子コーデを前面に押し出すファッションブランド店も登場してきた。一昔前は「ペアルック」が恋人や夫婦という近しい間柄で流行したが、最近は「友情の距離」も接近している?

 福岡県田川市の高校3年生、野口咲良さん(18)と橘雅さん(18)は中学時代からおそろいの服を集め始めた。今、8着はあるという。福岡市・天神に買い物へ来たこの日も、ともにボーダー柄のワンピース姿。前日、無料通信アプリのLINE(ライン)で打ち合わせておいた。

 「一緒の服を着て写真を撮ると思い出に残る。だけど、本当に仲の良い友達としかやりません」と2人。購入するときは一緒に店へ行ったり、通信販売を利用したりしているという。

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 双子コーデを提案するファッション店も出てきた。中高生を中心に人気のスーパースピンズ福岡天神コア店では、売り場のマネキンに色違いのTシャツやスカートを着せ、サングラスなどの小物を合わせている。店のブログでも2人のスタッフが色違いの商品を着た写真を掲載している。

 同店によると、特に今春ごろから双子コーデを求める客が急増。それまではコンサートやテーマパークにおそろいの服で行きたいという人たちはいたが、最近は普段の買い物や外出で着る人が増えたという。

 「友達とさらに仲が良くなれる気がするから」という声も聞かれる一方、スタッフの渡部直生さんは「雑誌でも本物の双子モデルや仲の良いモデルがおそろいを着た姿が掲載され、憧れる子もいる」と話す。3、4人でそろえる「グループコーデ」も増えている。

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 プリントシール機の企画・製造を行うフリュー社が運営する研究機関「ガールズトレンド研究所」(東京)が2014年9~10月、高校生、大学生の女子210人に聞いたインターネット調査によると、友達とおそろいのファッションをしたことがある人は88・1%に上った。その際、同じ物を一緒に買いに行く人も84・9%だった。

 また、双子コーデだからといって、全身同じにするとは限らない。「どのくらいおそろいにするか」という問いには「トップスだけ、スカートだけなど半分くらい」が最多で33・5%、小物などワンポイントという回答も31・9%だった。

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 彼女たちはなぜ、おそろいを好むのか。

 臨床心理士の山名裕子さんは「同じものを身につけることで親近感や一体感が高まるので、孤独感を忘れて安心できるのではないか」と分析する。

 一方で、最近の若い世代は携帯電話やパソコンを使い、交友関係を軽やかに広げていく。その点に関しても、西南学院大の宮原哲教授(コミュニケーション学)は「便利だと感じながらも『深いところではつながっていない』という不安を感じているのではないか」と指摘。「服装という表面的な非言語コミュニケーションを使いながら、お互いの関係を試そうとしている若者の心理が見え隠れしている」と話している。

この記事は2015年04月23日付で、内容は当時のものです。

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