熊本城石垣 400年前の人物画 崩落で発見、建設時の安全祈る? 熊本地震

 熊本市は12日、熊本地震で崩落した熊本城の石垣から、「人形(ひとがた)」と呼ばれる人物の線刻画が描かれた石を発見したと発表した。築城した加藤清正など加藤家が肥後国を治めた約400年前の1600年代前半のものとみられる。市の熊本城総合事務所は「石垣を建設する際に『崩れず、無事であるように』との祈念や地鎮のために、建設に当たった石工が描いたのではないか」としている。

 石は縦46センチ、横64センチ、幅58センチの安山岩。同市西部にある金峰山付近のものとみられる。ノミなどで描かれたとみられる線刻画は、円形の顔部分が直径7センチ、胴体が15センチ。シンプルな線で目や鼻、口が確認できる顔は、ほほ笑んでいるようにも見える。

 4月16日の本震で、同市中央区の宮内橋近くにある高さ約9メートル、幅約19メートルの石垣の大部分が崩落。人形は、撤去した約400個の石の中から見つかった。人形は、石垣の表面からは見えない側面に描かれていたという。熊本城では木製「人形」が櫓(やぐら)の下部で見つかっていたが、石垣では初めて。同事務所は石の展示を検討している。同事務所によると、熊本地震により、熊本城の石垣全体(7万9千平方メートル)の約3割が崩落などにより積み直しが必要で、修復費は推定約354億円。

この記事は2016年07月13日付で、内容は当時のものです。

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ