【デスク日記】「事件は家庭内の問題として処理します」男性被害のDV、氷山の一角

 「事件は家庭内の問題として処理します」。男性に検察官はこう告げたという。これで男性が訴えた配偶者からの傷害事件(DV事件)は事実上不起訴となった。

 ここ数年、男性が被害者となるDV事案が急増している。警察庁の統計によると、DVの認知件数は2014年に過去最多を記録。そのうち男性被害者の割合は、10年は2・4%だったが、14年は10%を超えた。ところが、男性のプライドの問題に加え、「被害者=女性」という認識が行政にも警察にも強く、被害を訴えるハードルは高い。冒頭の男性の被害届も警察は受け取りを渋り、加害者には「こちらも困っている」などと告げている。10%という数字も氷山の一角だろう。

 DVの原因の一つは、社会的なストレスとされる。女性の社会進出と同時に、男性の被害も増加するに違いない。早急に関係各所の認識の改善とケア態勢の整備を望みたい。(重村誠志)

この記事は2015年07月30日付で、内容は当時のものです。

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