スマホ宣言 浸透遠く 「誰も守らない」「内容厳しい」 飯塚・幸袋中100人調査 「実行」3割 福岡県

 「誰も守らないと思う」「条件が厳しい」。飯塚市立の中学校全10校の生徒会がまとめた携帯電話やスマートフォンの使用ルールの宣言について、市内の幸袋中が生徒100人に聞き取り調査したところ、約6割が宣言に否定的な考えを示した。宣言を実行している生徒は3割程度にとどまり、内容を覚えていない人も目立った。自分たちで決めた「スマホ宣言」をどうやって浸透させるか。各校生徒会の模索が続いている。

 宣言は「夜11時以降は使用しない」「不快な言葉は使わない」など5カ条。8月の飯塚中学生会議で発表した。

 幸袋中の生徒会は、9月の始業式で全校生徒235人に宣言文を配って説明。後日1~3年生の計100人から聞き取り調査した。

 回答した生徒の約8割は「ルールを覚えている」としたが、詳細な内容を回答できたのは半数止まり。5カ条のうち「夜11時以降は使用しない」「1日の使用時間は1時間、それ以上は勉強した時間分とする」の二つしか答えられない人がほとんどで、「個人情報を載せない」といったモラル向上のルールを答えられた人は一人もいなかった。

 5カ条を守っているかの問いに「実行できている」と答えたのは約3割にとどまった。宣言について「わざわざ決めごとをしなくていい」「守る必要がない」など否定的な意見は約6割に上った。宣言に対する保護者の反応は「良いと言っている」が2割に満たず、8割超は「親は何も言っていない」「ルールの用紙を見せていない」と答えた。

 調査結果を踏まえ、幸袋中生徒会は28日の文化祭で「家族とルールを共有し、会話を大切にすることが大事」と全校生徒に呼び掛けた。生徒会の男子生徒は「自分自身も守るのは正直厳しいと感じていたが、今日をきっかけに家族と話したい。全体で守る雰囲気ができてほしい」と期待した。

 ルールの浸透には他校も知恵を絞る。小中一貫校頴田校の生徒会は、スマホに夢中になって家族と会話をしない生徒のドラマを撮影し、11月1日の文化祭で上映。ルールを守らないと家庭や学校でどんな悪影響があるのかを訴える。生徒にルールを周知し、来場した保護者にも家庭での協力を呼び掛ける考えだ。

 ●中学生宣言

 ▽夜11時以降は携帯、スマホを使用しない

 ▽1日の使用時間は1時間と決め、それ以上は 勉強した時間分とする

 ▽相手が不快に思うような言葉は使わない

 ▽友達や保護者の許可なく個人情報を載せない

 ▽家族とルールを共有し、会話を大切にする

この記事は2015年10月30日付で、内容は当時のものです。

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