知られざる日本人町 タイ・シラチャ 増える企業駐在員 住宅・商業施設が次々

 日本ではあまり知られていない「日本人町」がタイにある。首都バンコクから南東約100キロの中部チョンブリ県シラチャ。タイ湾に面した人口約25万人の市に約8千人もの日本人が暮らす。小さな漁村が25年で大きな変貌を遂げている。(バンコク野中彰久)

 「居酒屋さくら」「日本海」「まとい茶屋」…。中心部は、日本料理店や居酒屋、スナックなどが軒を連ね、日本の地方都市と見まがう風景が広がる。

 「日本以外で、日本人が最も密集している町と表現する人もいる」。唯一のタウン紙「おはよーシラチャ」を発行する嶺田雅博さん(56)が説明した。

 昔はのどかな漁師町だったという。1991年、国際物流拠点のレムチャバン港が近くに完成し、自動車や機械などの日系企業が進出した。企業の駐在員が住み始め、日本人向けの飲食店が集まってきた。

 2009年には日本人学校が開校。タイを襲った11年の大水害の後は、被害の大きかった地域から日系の工場が移転し、日本人の増加に拍車をかけた。

 美容師の山田大輔さん(43)=福岡県柳川市出身=は「日本人の美容師は少ない」と14年に首都バンコクから移り住んだ。「海が近いのでリゾート感がある。騒がしいバンコクよりずっと住みやすい」と話す。

 嶺田さんは「バンコクまで車で1時間半ぐらい。東京の郊外のように暮らせる感覚が日本人に好まれている」という。

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