お疲れさま「青ガエル」 5000系引退にファン300人 熊本電鉄、現役最後の車両

 「青ガエル」の愛称で親しまれた熊本電鉄(熊本市)の5000系車両が14日、60年近くにわたる営業運行を終えた。最終電車が到着した北熊本駅(同市北区)には全国から鉄道ファン約300人が集まり、丸みのある緑色の愛らしい姿に別れを告げた。

 車両は1957年製で、特徴ある「下ぶくれ顔」。東急電鉄(東京)を走り、熊本電鉄が85年に譲り受け、近年は北熊本-上熊本間を限定運行し、5000系では最後の車両だった。

 この日は午後9時すぎに最終電車が到着。運転士に花束を手渡すセレモニーの後、車庫に向けて車両が動きだすと、ファンから拍手とともに「ありがとう」「長い間ご苦労さま」と声が上がった。

 祖父が東急電鉄の元運転士で、「青ガエル」を運転していたという横浜市の会社員杉浦健太さん(25)は「もう走る姿を見られないと思うと、こみ上げてくるものがありました。最後の雄姿を祖父にもしっかり報告したい」と話した。

 熊本電鉄は、「青ガエル」を北熊本駅構内に残し、他の車両をけん引する動力車として活用する。イベントでの一般公開も検討している。

この記事は2016年02月15日付で、内容は当時のものです。

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