タラちゃん像にも魔の手 怒る市民 サザエさん復活目前 卑劣 シーサイドももち海浜公園 福岡県

 ●防犯カメラ設置 前倒し検討

 「まさか、またやられるとは」「いたずらにしては度が過ぎる」-。シーサイドももち海浜公園(福岡市早良区)のタラちゃん像が無残にも折られているのが見つかった16日、住民からは落胆の声が相次いだ。昨夏にサザエさん像が折られ、3月に再設置が決まっていた中での犯行に、市職員やまちづくり関係者もやり場のない怒りと悲しみをあらわにした。

 公園の管理事務所から連絡を受けた早良区役所企画課の石井宏治課長(51)は「また折られるなんて…。信じられない」と肩を落とした。3月26日にはサザエさん像の再建を祝うお披露目会も計画していたといい、「タラちゃんがいないのに実施するわけにはいかない。タラちゃん像の再設置もお披露目会に間に合わないか、業者に相談したい。最悪の場合は、日程をずらさないといけないでしょう」と顔をしかめた。

 昨年7月にサザエさん像が折られたことを受け、管理事務所は3月下旬にも現場付近に防犯カメラを設置する準備を進めていた。岩下治巳統括所長(63)は「二度とやられないように取り組んできただけに残念でならない」とやりきれない様子。防犯カメラの設置時期も今月中に早められないか検討を始めた。

 サザエさん像の再建には、費用確保のための募金活動などで地元住民も大きく貢献した。百道浜校区自治協議会の柴崎正広会長(74)も「勘弁してほしい。いたずらなのか、何なのか…」と言葉を詰まらせ、西新商店街連合会の鳥巣勲会長(64)は「心がない人だね。(募金という)みなさんの厚意を踏みにじる行為だ」と批判した。

 この日の午後、冷たい風雨が吹き付ける中、カツオ君像とワカメちゃん像だけが寂しそうに立っていた。ワカメちゃん像も足元が曲がり、隣にはタラちゃんの足元の部分だけが残っていた。

 大学の卒業旅行で遊びに来ていた大阪府枚方市の奥田風香さん(22)は、シルエット像をスマートフォンで撮影しながら「なぜ2人だけなんだろうって不思議だったけど、そんなことがあったんですね」と驚く。一緒に来ていた藤木拓人さん(21)も「犯人の気持ちが全然分からん。人として最悪や」とあきれ顔。2人は「4人そろったら、また見に来たい」と話した。

この記事は2016年02月17日付で、内容は当時のものです。

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