一人っ子政策の副作用 無戸籍1300万人 中国解消へ

 【北京・相本康一】中国国務院(政府)は14日、少なくとも1300万人いるとされる「黒戸(無戸籍者)」に対し、戸籍を与える方針を打ち出した。大半は長年続いた「一人っ子政策」に違反して戸籍登録されなかったケースとみられ、ようやく無戸籍者解消が実現する。国営通信新華社が伝えた。

 一人っ子政策に違反して出産した場合、戸籍登録には事実上の罰金である「社会扶養費」の支払いが必要。負担が重く、富裕層以外は登録を断念する人が少なくないため、無戸籍者が増大した。数千万人に達するとの見方もある。戸籍がなければ、正規の教育や医療を受けられず、航空機にも乗れない。

 今後は無戸籍になった原因にかかわらず戸籍登録を認め、公的サービスを受けられるようにする。「戸籍は公民の基本権利。社会の公平正義を促進し、国の統治システムの現代化を推進する」と説明している。

 一人っ子政策は昨年末、36年ぶりに廃止され、今年からすべての夫婦に第2子出産を認める「二人っ子政策」がスタートした。違反者への罰金制度は継続される見通し。

この記事は2016年01月15日付で、内容は当時のものです。

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ