「政活費で懇談会」OK? 容認派「他政令市も支出可」 否定派「誤解招きかねない」 福岡県

 ●福岡市議会 内規「飲食店は不適切」

 議員が市職員との“公式”な飲食付き懇談会に政務活動費(政活費)を支出するのは是か非か-。福岡市議会の市議2人(公明)が、こうした懇談会費を政活費で支払っていたことが分かった。同市議会は、内規により上限5千円までの支出を容認。議会事務局によると全国20政令市議会のうち14市議会も政活費の計上を認めており、小畠久弥議長は「問題ない」との立場だ。一方、一部の市議は誤解を招きかねないとして「自腹で」と主張しており、論議を呼びそうだ。

 2人は昨年5月、同じ早良区選出の市議7人とともに、区役所が開いた「事業等説明会・懇談会」に出席。場所は同区西新の鍋料理店だった。店の個室で、区役所の部長らが主要事業を約40分かけて説明。その後、テーブルや席の配置を換えて約2時間、鍋を囲んだという。会費は1人5500円で、このうち5千円を政活費に計上した。

 同市議会が2013年に政活費の支出ルールを定めた手引により「会議に付随する懇談会」ならば支出が認められるからだ。

 ただ、その「場所」について、手引は「飲食を主とする店舗は適切とはいえない」と明記。他の区は区役所などで説明会を行い、ホテルなどに移って懇談会を開くのが通例とされる。鍋料理店での会合なら“違反”となりそうだが、早良区は「区役所がある藤崎地区に適当な場所がなく、2年前から鍋料理店で開催していた」(総務課)という。

 今回、政活費で支払った1人は「区主催の勉強会をきちんとやっており、懇談会も飲食目的ではない」と妥当性を強調しつつ「(会場の規定は)手引の読み込みが甘かった」と語った。

 小畠議長は「区役所との間で住民の要望や地域課題についてざっくばらんに意見交換する懇談会は、まさに議員活動の一環だ」と説明。現時点で支出ルールの見直しは考えていないという。一方、同じ懇談会に出席した市議(共産)は「懇談会は職員と懇親を深める場なので、自分で負担するのは当然だ」と指摘。富山市議会の政活費問題が注目される中、「政活費の透明性を高める協議を活発化すべきだ」と言う。

この記事は2016年10月19日付で、内容は当時のものです。

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