使えない172億円マリーナ 「予測できた」計画の不備を指摘する声も 宮崎

ヨットなどのレジャー船舶が停泊するサンマリーナ宮崎の浮き桟橋=8月、宮崎市 拡大

ヨットなどのレジャー船舶が停泊するサンマリーナ宮崎の浮き桟橋=8月、宮崎市

 宮崎県のレジャー船舶係留施設「サンマリーナ宮崎」(宮崎市)で2001年のオープン以降、船の出入り口に砂が堆積し、航行が制限される状態が続いている。近くの海岸で大規模に浸食された砂が流入し、入出港禁止は最大で年間約200日に上る。マリーナは全国各地で事業の見通しの甘さが問題となったリゾート法の指定第1号「宮崎・日南海岸リゾート構想」で整備された。利用者からは「波の向きを調べれば予測できた」と計画の不備を指摘する声が出ている。

 マリーナは県が人工ビーチを含む「みやざき臨海公園」に、多目的広場や魚釣りを楽しめる護岸を備えた施設として整備した。マリーナ部分の整備費は約172億円。近くの大型リゾート施設「シーガイア」などを含む構想の一環で整備されたが、05年ごろから目立って砂がたまるように。台風などで海が荒れると堆積が進むという。

 砂がたまると航行できず、県は05~15年度に計892日間、入出港を禁止。07年度が203日、15年度が193日と多かった。16年度は29日間。15年度まで24回、約5億9千万円を投じて砂を除去したが、堆積を繰り返しているという。

 県や国土交通省によると、マリーナ北側の宮崎海岸では大規模に砂浜が浸食され、砂が北から南への波に流されてマリーナに堆積。県は1988年のマリーナ計画策定前に影響を調査したが、近年のような堆積は予測できなかったとしている。

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