免許返納高齢者にタクシー券14万円 宮崎・西米良村が支給

 高齢ドライバーの交通事故が相次ぐ中、宮崎県西米良(にしめら)村は、運転免許証を自主的に返納したり更新を見送ったりした65歳以上の村民に、14万円4千円分のタクシー利用券を支給する取り組みを始めた。県警によると、10万円を超える支給は全国でも珍しい。

 村によると、診療所やスーパーがある中心部に各地域から移動するには片道3千円程度が必要で、支給額は月2往復を想定して算出。支給は1人1回限りで、有効期限は交付から1年間。村は本年度予算に5人分、72万円を計上している。

 支給第1号は黒木光子さん(89)で、24日に受け取った。約30年運転してきたが、周りから「他人にけがをさせてはいけない」と勧められ、8月の免許更新を見送ったという。タクシー券を手にして「毎日のように運転していたので寂しかった。買い物や温泉に使いたい」とうれしそう。

 奥深い山々に囲まれた村の人口は10月末で1212人。65歳以上は509人で252人が免許を持っている。村は75歳以上にバスやタクシーの利用券を配布するなどしており、村民課は「車がなくても生活できる環境を整えたい」としている。

この記事は2016年11月26日付で、内容は当時のものです。

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