『ペンを剣に代えて 特攻学徒兵海軍少尉 大石政則日記』  大石政隆 編  (1575円)

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『ペンを剣に代えて特攻学徒兵海軍少尉大石政則日記』大石政隆編(1575円)

 太平洋戦争末期、旧串良海軍航空基地(鹿児島県鹿屋市)から特攻出撃し、22歳の若さで亡くなった大石政則さんが残した日記を弟政隆さんと知人の協力でまとめた。

 大石さんは1922年福岡県飯塚市生まれ。東大在学中に学徒出陣で海軍に入り、45年4月に沖縄の海へ出撃した。

 日記には、訓練の様子や士気を鼓舞する言葉を記す一方、楽しかった学生生活の回想や家族への思いがつづられている。

 一度は機体トラブルで帰還したが、二度目はその欠陥機を部下の搭乗機と交換して出撃。その前夜、男子の本懐を遂げる思いを書いた遺書は胸を打つ。ちなみに、部下の機は再びトラブルのために帰還している。

 タイトル「ペンを剣(つるぎ)に代えて」には、外交官への夢を抱きながらも学業をあきらめ、国のために命をなげうった兄への思いが込められている。

 《四六判・1575円》


=2013/07/28付 西日本新聞朝刊=

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