制御性T細胞発生の鍵物質 アレルギー治療期待、阪大
過剰な免疫反応を防ぐ「制御性T細胞」が作られるのに必須のタンパク質を突き止めたと、大阪大の坂口志文教授のチームが19日付の海外の科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表した。
制御性T細胞の欠損や異常は自己免疫疾患やアレルギーを引き起こすとされる。今回この細胞の初期の発生メカニズムを明らかにしており、病因解明や治療法開発につながる可能性があるという。
坂口教授は制御性T細胞を発見し、ノーベル賞の登竜門ともいわれるカナダのガードナー国際賞に2015年選ばれた。