タイムマシン、地球外生命体発見… これができればノーベル賞!? 福工大・木野教授が解説本 「笑って読んで教養に」

 タイムマシンの発明、地球外生命体の発見、地震予知…。ずばり「これができればノーベル賞」というタイトルの解説本を、福岡工業大(福岡市)の木野仁教授(44)が出版した。「子どもたちに最先端の研究に興味を持ってもらい、日本の科学技術を支える人材に育ってほしい」。今年も日本人受賞決定で沸き立つ中、難解なテーマでもユーモアを交えて科学の世界に誘い込む。

 専門はロボット工学。幼いころから人気アニメ「機動戦士ガンダム」が大好きで、特にプラモデル作りが得意だった。そのまま関心は膨らみ、現在は次世代に向けた産業用ロボットの開発を目指している。

 授業でもアニメを題材とし、人間の動きと絡めて機械工学の基礎を解説してきた。昨年は「バットマンは飛べるが着地できない」を出版。「仮面ライダー」や「聖闘士星矢」に登場するヒーローたちの必殺技を、物理の原則などを用いて分析した本だ。

 「これができればノーベル賞」は出版社側との会話が盛り上がり、半年ほどで書き上げた。9分野の研究テーマで構成。今年のノーベル物理学賞に決まった東大宇宙線研究所の梶田隆章所長(56)の研究テーマ「素粒子」についても触れており、宇宙の謎を解き明かせば「ノーベル賞の実現度は星五つだ」と記し、予想が当たった格好だ。

 宇宙からの信号を地球上でキャッチする最先端の研究も紹介し「(宇宙人を)見つけても逆に捕獲されるかも」と笑いを誘う。

 また、タイムマシンの実現性に関しては「光の速度に近づくことができれば、未来には行けるはず。ただし、過去は極めて難しい」と解説する。

 木野さんは、最近の大学生の学力低下に危機感を抱いている。「笑って読める本なので、知識のアンテナを高く持ち、教養を身に付けてほしい」。一方で、自身のノーベル賞受賞の可能性については「もらえたら欲しいけど、僕の研究成果では無理」と笑い飛ばす。彩図社、税別648円。

この記事は2015年10月21日付で、内容は当時のものです。

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