「性的な動画 友人に流すぞ」 スマホ恐喝 ご注意 アプリで連絡先抜かれ 羞恥心から泣き寝入りも

 スマートフォンから抜き取った連絡先に、本人の性的な画像や動画を流出させるなどして恐喝するセクストーション(性的な脅迫という意味の造語)の被害が続いている。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、2014年9月に初めて相談が寄せられ、これまでに39件を確認。14年には福岡県内の男が恐喝の疑いで逮捕されたが、泣き寝入りする被害者も多く、IPAは注意を呼び掛けている。

 「恥ずかしい動画を友人に流してほしくなければ30万円を払え」。今年10月、横浜市の20代男性に無料通信アプリLINE(ライン)でメッセージが届いた。続けて、自分のスマホに登録していた連絡先の一覧画像と、男性本人の性的な動画が送られてきた。

 男性は以前、インターネットでメッセージをやりとりするライブチャットで、見知らぬ女性に「下半身を見せて」と持ち掛けられていた。先に女性から画像が送信されてきたので応じると、やりとりは動画にエスカレート。「話す場所を変えよう」と書き込みがあり、送られてきたURLにアクセスした。

 IPAによると、この時点で不正アプリがスマホにダウンロードされ、連絡先を抜き取られた可能性が高いという。男性が30万円の支払いを拒否すると、30分後、約100人の友人に性的動画が送りつけられた。今後、再び金銭を要求してくる恐れもあるという。

 過去には恐喝の疑いで逮捕されたケースもある。14年4月、千葉県警が福岡県太宰府市の男と札幌市の男を逮捕した。2人は中国のグループに雇われ、日本人を標的にしていたという。

 ただ、警察庁によると、逮捕はこの1件のみ。多くは海外を拠点としており、捜査が難しいという。福岡県消費生活センターでも、同様の相談は14年に1件あっただけだった。

 IPAには14年に6件、15年に19件、今年も14件の相談が寄せられている。担当者は「氷山の一角の可能性がある。プライベートな画像や動画は第三者に渡さず、不審なURLには安易にアクセスしないよう徹底してほしい」と話している。

この記事は2016年11月02日付で、内容は当時のものです。

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