五ケ瀬スキー場 背水の陣 CM、ツアー、民間委託… 入場者減 懸命の対策

 日本最南端の天然スキー場、宮崎県五ケ瀬町の五ケ瀬ハイランドスキー場で16日、今季の営業が始まる。前季入場者数は目標の4万人を大きく下回る約3万2千人。3千万円の赤字を計上し、町議会は閉鎖を含む経営の抜本的見直しを迫る。スタッフは「目指せ4万人!」をキャッチフレーズに集客を強化している。

 1990年に町直営で開業し、94年から第三セクター「五ケ瀬ハイランド」が運営する。当初は採算ラインの4万人以上で推移した入場者数は、2009年度に3万人台へ。13、14年度は4万人台に回復したが、15年度は暖冬の影響などで大きく落ち込んだ。

 毎年の赤字を町の増資で補ってきたため、町費の支出は2億円を突破。社長兼任の原田俊平町長は今年、8千万円の増資を町議会に提案して「三セクのラストチャンスと捉える」と理解を求めた。

 今季のポスターは、若い女性が涙を流しながら「五ケ瀬に来て…」と哀願。テレビCMには多くの町民が出演してスキーヤーをいざなう。営業期間を80日に短縮し、リフト点検を民間会社に委託するなど経費削減にも懸命。新たに福岡、宮崎発着のツアーバスも運行する。

 経営存続をかけた背水の陣。原田町長は「スキー場を閉鎖しないため、できることはなんでもやる」と意気込む。

この記事は2016年12月16日付で、内容は当時のものです。

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