宴席は互いに気持ちよく

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は「和食」の作法や文化について、マナーなどの教養を身に付ける「フィニッシングスクール インフィニ」(福岡市)の副校長で、和食検定実務1級認定者の三浦由加里さん(44)にお助けいただきます。

 新年会や歓送迎会など、宴席の多い季節です。いくらお酒の席であっても、無礼講というわけにはいきませんね。そんなときこそ意外と、食事の作法や所作、さりげない気遣いなどを見られているものです。

 さてお酒の席のマナーを確認してみましょう。まずビールのつぎ方です。初めに、つぐ相手に対して体を向けます。ビール瓶のラベルを上にして、右手で瓶の中央下をしっかりと持ち、左手を添えましょう。

 日本酒のときも同じで、とっくりの胴を右手で持ち、左手を添えます。右隣の人に注ぐときは逆手にせずに、そちらに体を向け直して注ぎます。受ける側は、グラスやちょこを両手で持って受けるのがマナーです。升の場合も両手で持ち、角の部分に口を付けていただきます。

 和食では男性、女性どちらもお酌をします。誰もが楽しめるよう、周囲の人のお酒や飲み物が足りているか気を配り、食事のペースなどを配慮し合えるといいですね。

 西欧のお酒の文化は日本と少し違います。ワインは片手でつぎ、受ける側はグラスを持たずにテーブルに置いたまま待ちます。ワインは男性がつぐもので、女性がつぐのはマナー違反となるのでご注意を。また、お猪口や湯飲みは両手で扱いますが、洋食器のグラスやティーカップなどは片手で扱います。

 改まった席では、乾杯の際にグラスをカチンとぶつけないのがマナーです。薄いグラスだと欠けることもありますからね。グラスを目の辺りまで持ち上げ、笑顔でにっこり目礼するようにするとスマートです。

 今の季節は鍋料理も多いですね。和食では、鍋から直箸で取るのは本来タブーとされています。なるべく取り箸を使いましょう。また取り分けるときは、主賓や目上の方が先です。薬味や調味料も目上の方から順に回しましょう。

 時々、気を利かせて食べた後の器などを重ね、テーブルを片付け始める人がいます。器やふたは傷を付けないよう、重ねないでおくのがマナーです。ふたは元あったように器に戻し、使わない器は従業員に下げてもらいましょう。

 外食では、一緒に食事をする相手はもちろん、店内の他のお客さま、料理人など店の方が嫌な思いをしないよう目配りしましょう。大人数になればなるほど、客としてのマナーを心得ておくとすてきですね。


※この記事は2017/01/18付の西日本新聞朝刊(生活面)に掲載されました。

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