裕福なのにネットで寄付募り200万元 中国、娘の白血病治療呼び掛け 批判殺到で全額返却

 【北京・相本康一】中国広東省の男性が娘の白血病治療のため利用者が7億人を超えるスマートフォン交流アプリ「微信(ウェイシン)(英語名WeChat)」で募金を呼び掛けたところ、200万元(約3330万円)以上が集まったが、男性が裕福だった点などにネット上で疑問が噴出。男性は謝罪し、全額返却を表明した。急速に拡大した中国のネット社会を象徴する騒動だ。

 中国メディアによると、広東省深〓市の男性の娘(5)が9月に白血病と診断され3回入院。男性は11月25日、娘の写真付きで「(娘の名前)、どこにも行くな」と題した文章を微信に載せ、治療費が計20万元以上かかったことなどを訴えた。微信には利用者間で金銭をやりとりできる機能があり、ネットで約200万元が寄せられるなど、計260万元余りが集まった。

 ところが、治療費の大半は医療保険から支払われており、男性は住宅を計3軒所有していることが判明。ネット上で「詐欺ではないか」といった声が続出し、深〓市民政局も調査に乗り出した。男性は今月「予想以上に社会に影響を与えてしまい、おわびする」と謝罪。住宅は売却を検討するという。

 ※〓は全て「つちへん」に「川」

この記事は2016年12月11日付で、内容は当時のものです。

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