地獄蒸し工房鉄輪 指定管理者が虚偽報告 別府市 利益、4年で2400万円少なく 大分県

 大分県別府市は20日、同市鉄輪の観光施設「地獄蒸し工房鉄輪」の指定管理者であるNPO法人「鉄輪温泉共栄会」が、市に利益を約2400万円少なく虚偽報告していたと発表した。利益が高ければ委託料となる指定管理料が引き下げられることから過少報告したとみられる。市の聞き取りに対し法人は虚偽報告を認めた上で「収益が多く出るとまずいと思った」と釈明したという。

 同施設は2010年3月オープンし、温泉の蒸気で肉や海鮮の食材を調理する「地獄蒸し料理」で人気がある。当初は市直営だったが、12年度から、共栄会を公的な施設の管理・運営を民間に任せる指定管理者にした。5年契約で指定管理料は年間約1100万円だった。

 契約が17年3月に切れることから、10月に市選考委員会を開き、応募した2団体の中から共栄会を再び指定管理者に選定。12月議会に契約関連議案を提案していた。しかし、議案を審議する市議会常任委員会で13日に議員から指摘を受け調査。2日後に共栄会から提出された内部資料で12年度から4年間の収益は2584万円。市に提出されていた報告書では4年間で159万の収益だったことから、約2400万円少なく市に報告していたことが判明した。

 市によると、指定管理者を再契約する際に市が提示する指定管理料の「参考価格」は指定管理者の利益を勘案。利益が多ければ指定管理料の参考価格は低くなり、利益が少なければ参考価格は高くなるという。共栄会が4年間の正規の収益2584万円を市に報告していれば参考価格は下がった可能性がある。

 市は契約議案を撤回。長野恭紘市長は報道陣の取材に「虚偽報告を見抜けず申し訳ない」と陳謝した。

この記事は2016年12月21日付で、内容は当時のものです。

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