ドゥテルテ氏、市長時代に 「容疑者、自分で殺害した」 一部の議員、弾劾言及も

 【バンコク浜田耕治】フィリピンのドゥテルテ大統領は、南部ダバオの市長時代に、警察に手本を示すため、犯罪容疑者を個人的に殺害したことがあると発言した。上院議員の一部が弾劾の可能性を指摘するなど、物議を醸している。

 地元メディアによると、発言は12日、大統領府で開かれた会合で企業幹部らに演説した際に出た。ドゥテルテ氏は警官による犯罪容疑者の殺害に言及した後、「ダバオでは自分自身でやっていた」と述べた。

 その理由については「警官たちに『自分ができて君たちができないはずはない』と示すためだ」と指摘。大型バイクで街をパトロールし、犯罪容疑者を殺害するため、トラブルを探し回っていたとも語った。

 これに対し、司法大臣は「大統領は犯罪者に警告するために大げさに言っているだけだ」と火消しに躍起。一方、上院議員の一部からは、ドゥテルテ氏が自ら殺害を認めたことで、弾劾手続きへの可能性を開いたとの指摘も出ている。

 ドゥテルテ氏は、麻薬容疑者が抵抗するそぶりを見せれば現場で射殺するよう警官に指示。大統領に就任した6月以降、警察による麻薬取り締まりで2000人以上が殺害され、国内外から懸念の声が上がっている。

この記事は2016年12月16日付で、内容は当時のものです。

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