学校近くに組事務所 逮捕 一道会十数人、条例違反容疑 県警

一道会の事務所へ家宅捜索に入る捜査員=23日午後、福岡市博多区 拡大

一道会の事務所へ家宅捜索に入る捜査員=23日午後、福岡市博多区

 福岡、長崎両県警が、小学校近くの禁止区域に組事務所を開設したとして福岡県暴力団排除条例違反の疑いで、指定暴力団山口組系一道会の一ノ宮敏哲会長ら計16人の逮捕状を取ったことが23日、捜査関係者への取材で分かった。このうち、同日中に一ノ宮会長を含む組幹部ら十数人を逮捕。他の組員も容疑が固まり次第、逮捕する方針。

 2010年4月に施行された同条例は、学校や図書館から200メートル以内での組事務所の開設、運営を禁じている。一方、施行前にあった組事務所は禁止区域内でも適用外とされている。

 問題の組事務所は福岡市博多区にあり、200メートル以内に小学校がある。施行前から別の山口組系組織が使用しており条例は適用されていなかったが、昨年8月8日付で一道会が所有権を取得。同10月に同市中央区の事務所を解体後、拠点にしていた疑いがある。

 捜査関係者によると、同系列が所有していた既存の組事務所を使用した場合でも「新規の事務所開設および運営」と認定して条例を適用するのは珍しく、全国に波及する可能性がある。

 一道会を巡っては昨年1月、抗争状態にある指定暴力団神戸山口組系組幹部ら3人が中央区の組事務所に火炎瓶2本を投げ込んだとして、火炎瓶処罰法違反罪などで実刑判決を受けた。

 事件後、住民から委託を受けた福岡県暴力追放運動推進センターが事務所の使用差し止めを求める仮処分を福岡地裁に申請。地裁は同9月12日、改正暴力団対策法に基づく「代理訴訟制度」を活用したケースでは全国で初めて使用禁止を認める仮処分決定を出した。

この記事は2017年01月24日付で、内容は当時のものです。

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