犬型ロボ 体臭チェック 北九州高専生ら 製品化へ資金募集 におい強さに応じ「反応」

 北九州高専(北九州市小倉南区)の在校生らが立ち上げたベンチャー企業「ネクストテクノロジー」(同区)が、においを感知して反応する犬型ホームロボット製品化に乗り出した。強いにおいを嗅ぐと気絶して倒れることも。学生の辻貴美花さん(20)は「ロボットは少しの工夫で親しみを持てる存在になるはず。科学技術が生活の悩みや不安を解消し、豊かにするモデルケースにしたい」と意気込む。

 体長20センチほどの白い犬のぬいぐるみロボットで、名前は「はなちゃん」。記者が鼻に手のひらを当てると、小刻みに首を上下に動かした。「センサーでにおいの強さを識別している」と同高専の滝本隆准教授(35)。しばらくすると、こてっと倒れた。「悪臭と判断したんですね」

 同社は「研究の中で出たアイデアを形にしよう」と2012年、滝本准教授の研究室のメンバーら5人で起業した。「人の役に立ち、愛情を持ってもらえるロボット」をテーマに、これまで人間の表情を読みとり、ストレスの度合いに応じてアロマエッセンス(香料)を出すアロマ噴霧器や、人の反応でロボット人形の鼻が伸びる「ピノキオ」型のうそ発見機などを開発してきた。

 「においロボ」製作のきっかけは5年ほど前。メンバーらが、40代の知人男性から「娘に足がくさいと言われた。楽しく身だしなみがチェックできるロボットがあれば」と相談を受けたことだった。

 ロボットの鼻に、においに反応するセンサーを付け、強さに応じて(1)すり寄る(においが弱い)(2)吠える(少しにおう)(3)気絶して倒れる(強くにおう)-の三つをプログラミング。当初は50センチほどあったロボットも改良を重ねて小型化した。

 製品化に向け、北九州市と女性向け情報誌「アヴァンティ」が後押し。今月末まで、西日本新聞社のインターネットの資金調達サイト「リンクスタート」で一般支援者も募っている。目標金額は50万円で、500円から支援可能。

 辻さんは「歩行機能や、においに応じてアロマや消臭剤を噴射する機能も開発したい。より安価で商品化できるよう、研究を重ねる」と話している。リンクスタート=http://greenfunding.jp/linkstart/projects/1760

この記事は2017年02月03日付で、内容は当時のものです。

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