コロッケ行商、元気に再開 86歳西村さん 骨折乗り越え 飯塚市・本町商店街 なじみ客「良かった」 福岡県

 福岡県飯塚市の本町商店街でコロッケを売る行商の高齢女性がいる。同市菰田東1丁目の西村洋子さん(86)。約8年前から飯塚・井筒屋サロン前で手作りコロッケを売り続けてきた。2月に右股関節を骨折し休業したが、約3カ月後に再開。「生きてたの、良かった」と声を掛けるなじみ客に、西村さんは「元気にやっていますよ」と笑顔で応じる。

 西村さんは同市吉原町のスーパー内や商店で、夫と共に精肉店を営んできたが、10年ほど前に夫が亡くなり、約50年続けてきた店を閉めた。コロッケの行商を始めたのは7、8年前。1人暮らしの日々に張り合いを求めて、精肉店の頃から作ってきたコロッケを売り出した。商品は揚げる前の状態だが、ジャガイモとタマネギ、牛と豚の合いびきミンチで作る素朴な味わいが評判を呼び、10個入り700円が1日12、13パック売れるという。

 長男に車で送迎してもらい、日曜を除く週6日の昼に約2時間半、コロッケを販売してきたが、ある日突然、右足を前に出せなくなった。診察の結果は右股関節の圧迫骨折。2月20日に入院し「全治3、4カ月」と告げられた。目の前が真っ暗になったが「またお客さんに会いたい」とリハビリに励み約2カ月で退院。5月に行商を再開した。

 なじみ客の他に病院でリハビリを担当した職員も様子を見に訪れる。一方で、行商をやめたと思ったのか、来なくなった常連客もいるという。西村さんは「皆さんにかわいがってもらえて幸せ。また会いに来てほしい」と呼び掛けている。

この記事は2016年07月26日付で、内容は当時のものです。

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