いまどきの学校<46>菰田小スポコン 体力が向上、学力も上昇

 「いけいけ菰田! とべとべ菰田!」。桂川町総合体育館で今月中旬にあった「スポコン大会」。応援グッズの手作りのうちわを手に握りしめ、児童と保護者の大きな声が体育館に響いた。

 菰田小の4年生(中学年の部)16人と、6年生(高学年の部)23人が出場したのは、県教育委員会が体力向上を目的に2008年度から開催する大会。予選はスポコン大会の専用ウェブサイトに記録を自己申告する形式で実施されている。

 県内6教育事務所管内、2政令市の小学生が馬跳びや縄跳びなど4種目それぞれのタイムや回数を競い、総合点の高い上位校が県大会に出場。今回は北九州市を除く7カ所から14チームが参加した。

 菰田小は、3回目の出場で初めて両部門の優勝を果たした。結果発表で優勝を告げられた児童たちは涙を流して抱き合い、喜んだ。

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 菰田小がスポコンに取り組み始めたのは13年度。上野誠司校長が着任してからだった。「何か子どもたちが夢中になることを始めたい」。前任地の桂川小での経験を生かし、4年生と6年生から取り組みを始めた。同年度、スポコンにエントリーすると4年生が初参加で初優勝。本年度は全校児童145人での取り組みとなった。

 朝、休み時間、放課後とほぼ毎日縄跳びなどを実施。10~40分の空き時間や授業を使い、継続した。記録が出る喜びや達成感、うまくいかない悔しさを感じながら児童たちに自主性が芽生えた。体力の向上は、握力や上体起こし、50メートル走など8種目の体力を測定するテストの結果にも表れた。

 全国平均と比較し、13年度は全学年の男女が立ち幅跳びで平均以下、50メートル走は男女とも1学年だけが平均を上回っただけで多種目で平均以下が多くあった。だが、16年度にはソフトボール投げで1学年の男子が平均を下回ったものの、他は全て平均を超える数値を示した。

 体力の向上に伴い、学力も上昇傾向を見せている。2~6年生を対象にした標準学力検査では、国語と算数両科目で14~16年度にかけて全校の総合値は右肩上がりとなり、全国平均を超えている。

 上野校長は「何事もあきらめず、一生懸命取り組むことを学んでほしい。運動はその一つのきっかけ」と話す。

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 県大会当日、「こころを一つに」「自分の力を信じて」などと寄せ書きされた横断幕が会場に掲げられ、駆けつけた50人超の保護者たちが児童を見守った。

 最後の種目は、全員で3分間に跳んだ回数を競う縄跳び。6年生は1年前に校内で計測した時、約240回で全校最低だった。しかし、県大会では倍以上の484回を跳んで各地区代表を抑えて1位を獲得する成長を見せた。

 キャプテンの古賀宗輔君(12)は「みんなが全力を出し切れたことで優勝できた」と喜びながら、「スポコンを通してクラスが団結した。宿題や掃除など普段の生活でも100パーセントの力を出すようになった」と振り返った。

この記事は2017年02月28日付で、内容は当時のものです。

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