「3分の1だから楽かと」 映画「怒り」主演の渡辺謙

 俳優の渡辺謙が主演映画「怒り」のブルーレイ、DVDの発売に合わせ「(舞台設定の)3分の1だからもっと楽だと思っていたけど、そんなに甘くなかった」と李相日監督の下での撮影を振り返った。

 「怒り」は逃走中の殺人犯に似た素性不明の男が千葉、東京、沖縄に現れ、それぞれで取り巻く人々の葛藤を描く。渡辺は千葉編で、娘愛子(宮崎あおい)の恋人田代(松山ケンイチ)に疑念を抱く漁協職員の洋平を演じる。

 撮影に備えて、渡辺はフォークリフトの運転資格を取得。ロケ現場となった漁協で仲買人に「競りは始まってる?」と尋ねられたというほど、漁港で暮らすくたびれた父親になりきった。

 「李監督は俳優が何かを表現する必要はないと言う。洋平がその場にいればいいんです」と渡辺。内面に弱さを抱え、心が揺らぐ洋平として「迷って、着地点が見えない状態を浮遊している感じが続いた」と撮影中の苦しい心境を語る。

 李監督は好きなシーンに、洋平と田代が愛子について語り合う場面を挙げる。「口べたな男2人が探り合ってもいるし、はき出したくもある。いびつだけど細い糸でつながろうとしている感覚」と2人の演技を表現する。

 豪華な俳優陣の熱演が話題となった「怒り」。自身は2度目の李監督とのタッグとなる渡辺は「今まで見たことがないような(俳優の)顔や、世界観が見えてくる」と李作品の魅力を話した。

 ブルーレイとDVDは東宝から、4月12日発売。

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