いまどきの学校<47>閉校式 学びやへの感謝 心に刻む

 少子化などの影響で筑豊地区では本年度、飯塚市で3、宮若市で5の計8小学校が閉校する。うち7校は100年を超える歴史がある。学びやに感謝を込め、それぞれの学校で閉校事業を行っている。

 「中学生になっても、歴史ある楽市小で学んだことを忘れずに、成長できるよう勉強に運動に努力していきます」。2月19日、飯塚市立楽市小(349人)の閉校式。児童代表の6年、藤原彩羽さん(12)が142年の歴史に幕を閉じる思いを言葉にした。

 同小は、石炭産業が盛んだった時代には児童数4千人を超える全国でも有数のマンモス校だった。4月に平恒小と統合し、穂波東小となり、来年4月には穂波東中と統合して小中一貫校になる。

 2月25日、同市立目尾小(187人)では、閉校式の後に児童と保護者など計300人で愛校作業を実施。4月から幸袋小と統合し、小中一貫校幸袋校となるため、新しい学校へ持って行くものと捨てるものに分別。書籍を廃棄する作業をした6年の門田宗大さん(12)は「寂しい時も本を読むと、気持ちが晴れた。もう終わっちゃうのか、早いな」とつぶやいた。この日は、平恒小(276人)でも、閉校式があった。

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 3月中旬から下旬にかけて閉校式がある宮若市立の5小学校は、4月から小中一貫わかみや校として生まれ変わる。

 若宮西小(41人)では、旧校歌の練習中。1953年に校名が同小になって以来、改称はないが、70年前後に現在の校歌となった。「66年の創立75周年に、時代にあった校歌を作ったのでは」と堀内修史校長。19日の式では、卒業生と一緒に在校生も旧校歌を歌う。祖父や母が卒業生という4年の毛利凛仁さん(10)は「大切な気持ちで歌いたい」とうなずく。

 山口小(37人)では6日、緑の少年団の解散式があった。同小は79年から活動に参加。バードウオッチングや田植えなどで自然と親しみ、大切さを学んだ。団旗を返還した6年の神谷真斗さん(12)は「学校がなくなることも悲しい」。

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 吉川小(66人)では、19日の式の後に児童が学校への思いを書いた短冊を付けて風船を飛ばす。「ありがとう。130年間お疲れ様(さま)」。こう記した6年の牧遼太郎さん(12)は「空からだったら、学校にも感謝が聞こえるかなと思って」。坂本大和さん(12)は「学校はなくなるけど、思い出は消えない!!」と書いた。

 笠松小(98人)では、学校とPTAが協力して、記念グッズを製作。校章の入った和紙の袋、歴史などを盛り込んだDVDなどを準備。校章の入った日本タオルは地域への思いを込めて、全戸配布する。「地域に支えられた学校。恩返しの思いも込めた」と池田義智校長は語る。若宮小(291人)では、86年の100周年記念で埋めたタイムカプセルを事前に掘り起こし、25日の式当日に開ける。

この記事は2017年03月14日付で、内容は当時のものです。

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