「ベルが鳴る商店街」、故障で苦境 修理費確保難しく 福岡県

 西鉄久留米駅前のベルモール商店街(久留米市東町、荒木国広理事長)で、南北に設置されたベルのモニュメント2基が故障し、市民に親しまれた「ベルの鳴る商店街」でベルが鳴らない異常事態が続いている。商店街は景気低迷で修理の予算確保が難しく市に補助を要請したが、色よい返事はなく「何よりも大事なシンボルで何とかしたいのだが…」と嘆いている。

 ベルモール商店街は、西鉄久留米駅西口の池町川そばから、明治通りを南北に貫く約130メートル。約40店舗が並び、かつてはベルロードと呼ばれたアスファルトの通りだった。

 92年から93年にかけ「憩いのある道」を目指し、路面を石畳にし、電線などを地中に埋設する大規模改修を実施。モニュメントはこの時に寄贈された。高さ約4メートルでベルモールの名前にちなみ、上部にオランダ製のベル(1個300万円)が付いている。南側の時計が正午や午後3時などを指すたび、南北両方の鐘が同時に鳴る仕組みだ。

 10年ほど前に、まず北側のベルが鳴らなくなり、修理したが、故障を繰り返し、その後南側も鳴らなくなった。2年前には時計も止まり「故障中」の紙が貼り出された。海外製とみられる機械が複雑で、商店街によると、修理費用も高額になる可能性が高い。石畳も老朽化しており、段差で転倒する恐れも生じているという。

 補助の要請を受けた市は「修理に関し、国や県の補助制度がないか探したが見当たらない」(商工政策課)。石畳についても「今の形で残したいが、高価な材料が使われており補修が難しい」(公園土木管理事務所)との立場だ。

 荒木理事長は「昨年は防犯カメラを自費で設置し、商店街の積立金は底をつきそうな状態。久留米シティプラザの波及効果も薄く、商店はどこも苦しい」とため息を漏らす。

この記事は2017年02月26日付で、内容は当時のものです。

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