「ヒマワリ育てて」小4飛ばした手紙付き風船、海越え181キロ 福岡から愛媛へ 福岡県

 小竹町勝野の小竹南小(下元照一校長)の児童が昨年11月、ヒマワリの種と手紙を付けて飛ばした風船の一つが豊後水道を渡り、愛媛県宇和島市の須賀川ダムのほとりまで届いた。種は見つからなかったが、送り主の林理紗子さん(10)=4年=の「大切に育てました。育ててください」との手紙を読んだダム管理事務所の職員から同小に連絡があった。林さんは2月、学校に残っていたヒマワリの種をダム管理事務所に郵送し、現地で植えられた。

 小竹町では花を育て命の大切さを育む法務省の「人権の花運動」に賛同。1982年から同小と小竹北小、小竹西小の3校持ち回りで実施している。昨年は小竹南小の2~4年生78人が「人権の花」ヒマワリを育て、11月16日に種5粒ずつとメッセージを風船に付けて青空に飛ばした。

 11月中に大分県内の住民などから風船が届いたと連絡があった。約181キロ離れた須賀川ダムから連絡があったのは今年1月4日。管理事務所の大石徹所長(54)によると、ダム周辺を散歩していた女性が道路で破れた袋を見つけた。風船はなく、種は残っていなかった。届けを受けた大石所長は「丁寧な字で書かれたメッセージを見て、気持ちを大切にしたいと思った」という。小竹南小に連絡し、愛媛県のホームページにも掲載した。

 学校で教諭から話を聞いた林さんは、種と手紙を添えて2月16日にあらためて事務所に送った。「愛媛には行ったことないけど、そんな遠くに届いてうれしい」。下元校長は「遠く離れた方の優しさが伝わります。児童にそんな豊かな心を伝えたい」と話す。

 事務所では2月28日、林さんから届いたヒマワリの種を花壇に植えた。林さんは「いつかどんなふうに咲いているのか、見に行きたいな」とほほ笑んだ。

この記事は2017年03月02日付で、内容は当時のものです。

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