警告音声 電話相手に「録音します」 県警が機器無償貸し出し 長崎県

 特殊詐欺の被害を防ごうと、県警は1人暮らしの高齢者など向けに、固定電話に電話がかかると警告音声が自動で流れる機器を約950世帯に無償で貸し出している。このほど行った調査では、通話前に切れた着信が全体の25%に上り、一定の“撃退”効果が出ていることが分かった。機器を設置した世帯で特殊詐欺の被害は確認されていないという。

 機器は、固定電話に電話すると、電話をかけた側に「振り込み詐欺等の犯罪被害防止のため、会話内容が自動録音されます」との警告音声が通話状態になる前に流れる仕組み。実際に通話内容を録音できるもので、県警では2015年6月から貸し出しを始めた。

 県警が県内全23署の150世帯を対象に調査したところ、昨年4月から今年1月中旬までに5万6359件の着信があり、このうち25・2%に当たる1万4216件が警告音声が流れている間に切れたという。

 1月10日~25日には貸与世帯対象のアンケートも実施し、利用者の98・7%が「満足」と評価した。複数回答で感想を尋ねると、最多は「安心して電話に出られるようになった」が116人。次いで「特殊詐欺と思われる電話がかかってこなくなった」が108人いた。

 貸与は4月から原則1年間。希望者は最寄りの警察署に相談するよう呼び掛けている。機器は量販店でも購入できるため、県警生活安全企画課の志岐俊介管理官は「特殊詐欺被害防止のため、警告機器を活用してほしい」と話す。県警によると、昨年の特殊詐欺の認知件数は96件で、被害総額は約1億3千万円。

この記事は2017年03月03日付で、内容は当時のものです。

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