『ヤマの記憶 山本作兵衛聞き書き』  西日本新聞社 編  (3990円)

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『ヤマの記憶山本作兵衛聞き書き』西日本新聞社編(3990円)

 炭鉱(ヤマ)での生活を精緻な記録画に残した筑豊の炭鉱絵師・山本作兵衛。国内初の世界記憶遺産に登録された記録画だけでなく、彼の人生も日本の近代化の一面を物語る貴重な資料である。

 本書は、88歳当時の作兵衛が自らの半生を語った画文集。1981年の本紙連載(50回)を書籍化した。絵を描き始めたきっかけや、川舟船頭だった父が汽車の出現で失業したこと、7歳で経験した初めての入坑などを振り返る。

 真っ黒だった共同風呂、賃金の代わりに支給される「炭券」、ヤマに出入りする行商人のことなど暮らしぶりも紹介し、それぞれの内容に合わせた記録画計120点が添えられている。

 《A4判変型・3990円》

=2013/08/11付 西日本新聞朝刊=

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