教え子たちと知恵結集 丸いスーツケースを開発した元教員 立川 正昭さん(49) 長崎県

 丸いスーツケース。ありそうでなかった代物を元中学教員が開発した。「やっと来月から先行予約を受け付けられそうです」。直径55センチ、幅34センチ、38リットルを収納できるケースの周りをゴム製タイヤが回る仕組み。でこぼこ道や階段でも引っ張っていくことができ、タイヤの回転で発電、充電できるシステムも搭載する次世代のスーツケースだ。

 2013年、幼稚園から高校までの一貫校を創設する夢を実現させるため、22年間の教員生活に区切りを付けた。同年、不登校の小学生から高校生を受け入れるフリースクールを設立した。無償で運営するスクールの手伝いに、かつての教え子たちが集った。そのうちの1人から「授業で話していたスーツケースどうなりました」と問い掛けられた。

 社会科の教師だった。地理の授業で撮影した動画を見せるため、20カ国以上を旅した。そのたび、不都合を感じた。従来のスーツケースは4輪タイヤが雪に埋もれたり、古い街並みの石畳ではがたがたと騒音を立てたりした。ドイツから帰国する飛行機で「丸い形のスーツケースがあればいいな」とひらめき、授業で話していたことを思い出した。

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ