色鮮やか「かんこ」ずらり 弥富金魚 「水の恵み」列島フォトリレー

 色鮮やかな金魚が、競りで使う「かんこ」と呼ばれる長方形の木枠の中で、せわしなく泳ぎ回る。

 愛知県弥富市は、豊富な水量と良好な水質の木曽川の恩恵を受け、国内有数の金魚生産量、売上高を誇る。日本で生産される金魚全31品種中、27品種がそろう。

 始まりは150年ほど前。大和国郡山(現奈良県大和郡山市)の金魚商人が、東海道五十三次の宮宿(現名古屋市熱田区)に向かう途中、池を作って金魚を休めたことがきっかけとされる。

 弥富金魚漁業協同組合によると、弥富市一帯には、91軒の養殖業者と3カ所の市場があり、各市場で週1回ずつ競りが開かれている。木曽川から水を引き込んだ大きな池には、ずらりと「かんこ」が浮かび、次々と競りに掛けられる。一大産地とあって関西や関東方面などからも卸業者が買い付けに訪れる。

 夏の暑さはこれからが本番。出店の金魚すくいや観賞用など、涼を求める需要が高まる。
(写真と文・今泉慶太=中日新聞)

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 西日本新聞と友好紙による列島フォトリレー。生活に密着した水をテーマに、各地の「水の恵み」を紹介します。

 2017/06/08付 西日本新聞夕刊

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