結婚式に招かれたら

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は、さまざまな場面のマナーについて「フィニッシングスクール インフィニ」(福岡市)副校長の三浦由加里さん(44)にお助けいただきます。

 日本には昔から大切にされてきた冠婚葬祭のしきたりがあります。中でも結婚式は随分と様変わりして、準備などに戸惑うことも少なくありません。今回は結婚式に招かれた際の作法について確認していきましょう。

 一昔前に主流だった媒酌人を立てる式や大きな引き出物は、最近はほとんど見られなくなりましたね。形式も神前式、キリスト教式が主ですが、宗教色を排した人前式も人気のようです。かたちはさまざまでも大切なのはお祝いする心です。基本になるのは、相手を嫌な気持ちにさせない思いやりの心。それだけでなく、心地よく感じてもらえるような振る舞いができるといいですね。

 ▼招待状を受け取った

 できるだけ3日以内に出欠の返信はがきを出しましょう。口頭や電話での返事はマナー違反です。

 はがきは、出席するのであれば「御出席(ごしゅっせき)」の「出席」の部分を丸で囲み、「御」と「御欠席」は二重線で消します。「御住所」の「御」、「御芳名」の「御芳」も消して、相手に敬意を示します。1文字だけ消す場合は、分かりやすく斜め二重線を入れます。余白にはお祝いのメッセージを書き添えてください。宛名は「○○行」の「行」を斜め二重線で消し、「様」に書き換えます。

 万が一、結婚式が身内の不幸と重なったときは、両親や子どもであれば四十九日の忌明けまで、祖父母やきょうだいであれば初七日までは、出席を控えるほうがいいでしょう。

 ▼ふさわしい服装は

 洋服は昼と夜でふさわしい服装が異なります。昼間の披露宴などで女性が袖のないノースリーブドレスにショールをかけているスタイルをよく見ますが、これはマナー違反です。

 洋服のマナーでは、日中は肌を露出しません。特に神前や教会などの式では、昼夜を問わず肌の露出は厳禁ですので注意してください。気を付けると良いポイントは、次のとおりです。

 ・女性の服装は、昼間の結婚式であればワンピースかスーツが基本。花嫁衣装の色である白は避けます。黒はフォーマル度は高いですが、全身黒ずくめは喪のイメージになるため避けた方がよいでしょう。

 ・アクセサリーは、昼間は光沢の少ない真珠、シルバー、ゴールドを選びます。きらきらと光るジュエリーは夜の披露宴ではOKです。

 ・男性は黒のスーツもしくはダークスーツ。ポケットチーフなどでフォーマル感を演出します。タキシードは夜の正装なので昼間には適しません。

 ・「平服でお越しください」と案内があっても、デニムやTシャツなどの軽装はよくありません。女性であればワンピースかスーツ、男性はジャケットを着用したいですね。

 ・和装は昼夜の区別はありません。既婚者は訪問着、独身の場合は30代半ばまでは振り袖、それ以上は訪問着がふさわしいでしょう。和装が多いと会場が華やぎ、ご親族も喜ばれますので、私もなるべく和装で出席するようにしています。

 次回はご祝儀のマナーをお伝えします。お楽しみに。


※この記事は2017/06/21付の西日本新聞朝刊(生活面)に掲載されました。

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