半通夜には喪服で 「御霊前」か「御仏前」か「御香典」か ふさわしい服装や髪形は…

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は、さまざまな場面のマナーについて「フィニッシングスクール インフィニ」(福岡市)副校長の三浦由加里さん(45)にお助けいただきます。

 人生の二大行事と言えば結婚式とお葬式です。ここ最近はお葬式もすっかり様変わりし、家族葬なども増えてきました。結婚式と違い、お悔やみ事は突然の知らせを受けて駆け付けることも少なくありません。故人やその家族に対して失礼のない振る舞いを心得ておきたいものです。

 一昔前は、通夜は近親者や知人、友人が夜を徹して故人の霊を見守る儀式だったこともあり、あらかじめ準備していた印象を与えかねない喪服ではなく、ダークスーツなどの地味な服装が良いとされていました。しかし最近は、午後7時ごろから1時間程度で終える「半通夜」が一般的になっており、喪服を着用するのが通例となっています。

 ただ京都などでは「通夜に喪服で行くと3代先まで笑われる」と言われることもあるようで、地方によってはタブーとされています。

 喪服は哀悼の意を表すのにふさわしい服装を心掛けます。黒の上下であれば何でもいいというわけではなく、普段着ている黒の洋服などを代用することはおすすめしません。肌の露出やミニスカートは避け、半袖もフォーマルな装いではありませんので、通夜や葬儀は夏でも長袖を着用します。1度袖を通したら、次に着るときにすぐ準備できるよう、クリーニングに出すなどして清潔にしておきます。

 葬儀などでは、深々とお辞儀をする機会が多いため、特に女性は髪をすっきりとまとめましょう。髪がばらついたり、かき上げたりする所作は派手な印象になりかねません。メークは普段よりも色使いを抑えめにし、香水は控えます。結婚指輪以外のアクセサリーは着けないのが原則ですが、パールのネックレスは良いとされています。二連は不幸を重ねるという意味があるので、一連にします。

 不祝儀袋は宗派によって変わります。ハスの絵が入った物などは、仏式以外では使えません。水引は白黒、銀色どちらでもよく、不幸を二度と繰り返さないように、一度結んだらほどけない「結び切り」になっているはずです。

 表書きは薄墨で書きます。仏式は宗派もさまざまで、神式、キリスト教式などもあり、書き方に迷いますよね。仏式は「御霊前」ですが、浄土真宗は「御仏前」となります。宗派が分からない場合は「御香典」と書くのが無難でしょう。神式は「御玉串料」、キリスト教式は「御花料」となります。新札を包むことは避けます。あまり古いお札だと失礼ですから、新札に軽く折り目をつけて入れてください。ふくさで包んで持参し、受付でふくさから出して渡します。

 次回は焼香や出棺時のマナーをお伝えします。


※この記事は2017/08/16付の西日本新聞朝刊(生活面)に掲載されました。

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